小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

埒外(らちがい)とは? 小説に出てきた難しい言葉

意味は? ある物事の範囲の外。「関心の埒外にある」「優勝候補の埒外にしりぞく」 「思いつかなかった……まあ、今さらだべさ」 言って笑った。 車に戻り、またも杷木は考え込んでしまう。理解の埒外だった。まだ、考えたこともなかった、なら分かる気がする…

凌駕(りょうが)とは? 小説に出てきた難しい言葉

意味は? 他をしのいでその上に出ること。 そばに寄ってかまどの上の鍋を覗いた。今日はシンプルな味噌汁。味噌の香りを、湿布薬の匂いが凌駕した。 沢木冬吾さんのライオンの冬より

空の描写

空は陽の支援が切れかかっているようで、濃い色に変わっていく。 沢木冬吾さんのライオンの冬より 空はソーダ色で、果てしなく澄み切っていた。ふたつあった雲は、ホイップクリームのように、まだ並んで浮かんでいる。 奥田英朗さんのナオミとカナコより 薄…

2019年12月に読んだ小説ランキング

読書好きになって2年ほどの男が毎日読書するようになった。 そんな男が2019年12月に読んだ小説の中からおすすめ小説をランキング 読書苦手な方にもおすすめです。 12月は最初は 堂場瞬一さんのバビロン秘文字 を読みました。胎動篇、追跡篇、激突篇と三冊と…

室内の表現、描写

上条伸行の書斎は、南側に窓のある明るい洋室だった。広さは八畳程度で、壁際には書棚やサイドボードがあり、窓を背にして座るように机と椅子が配置されていた。 東野圭吾さんのカッコウの卵は誰のものより

おすすめ小説 東野圭吾さんのカッコウの卵は誰のもの

東野圭吾さんのカッコウの卵は誰のもの おすすめ度 4.0 感動する 笑える スリル ビックリ 先が気になる ほのぼの ためになる 心に残る 切ない 怖い 重い 往年のスキープレーヤー緋田宏昌は、妻の智代の死を機に驚くべき秘密、一人娘の風美は実の…

堂場瞬一さんのバビロンの秘文字

堂場瞬一さんのバビロンの秘文字 おすすめ度 3.5 感動する 笑える スリル ビックリ 先が気になる ほのぼの ためになる 心に残る 切ない 怖い 重い 楔形文字で書いてあるネンド板(タブレット)を保有するストックホルムのILL(国際言語研究所)が爆破…

蓋然性(がいぜんせい)とは? 小説に出てきた難しい言葉

意味は? 事象が実現されるか否か、またはその知識の確実性の度合。確からしさ。 「もしも先生の学説が正しかったら、私はこれから専攻を変えて、先生のところで学びます」 「本当かね」ハンセンが目を見開いた。 「ええ。でも、そうはならないと思います。…

矜持(きょうじ)とは? 小説に出てきた難しい言葉

意味は? 自分の能力をすぐれたものとして、他に誇ること。尊大、荘重な態度をとること。自負。誇り。プライド。 「ミズ・アイラ・リンとの友情のために?」 「それもあるでしょう。もちろん、研究者としての矜持もあると思います」 堂場瞬一さんのバビロン…

建物、街の表現、描写

ホテルのすぐ横にある巨大な劇場は、空に定規を当ててすっと線を引いたような造りだった。 堂場瞬一さんのバビロンの秘文字Ⅲ 激突篇より コペンハーゲンの警察は、巨大な冷蔵庫のような真四角の建物だった。正面から見ると、灰色のコンクリートの塊。ほぼ一…

プロパガンダとは? 小説に出てきた難しい言葉

意味は? 特定の考えを押しつけるための宣伝。特に、政治的意図をもつ宣伝。 そもそも、建国の日とされる十一月九日まで、あと二週間しかない。あれは一種のプロパガンダではないか、とザリーはイラク国務省の役人に告げた。 堂場瞬一さんのバビロンの秘文字Ⅱ…

怒り、不満の表現、描写

一メートルほどの間隔を置いて向き合うと、彼の怒りがはっきりと、熱のように伝わってくる。 堂場瞬一さんのバビロンの秘文字Ⅱ 追跡篇より 「だったら抜ければいいじゃないですか。自分から手伝いたいといっておいてきて、活動にケチをつけるって、どういう…

塗炭(とたん)の苦しみとは?

小杉健治さんの生還に出てきた言葉小説を読んでいると、はじめて目にする言葉にぶち当たります。 「あなたが身代わりになることで、真犯人に塗炭(とたん)の苦しみを与えてしまうことになりかねません。そのことを考えたことがありますか」 意味は?goo辞書で…

小杉健治さんの生還

あらすじ二十四年前の平成六年八月、悠木良二は妻美沙とレンタカーで飛騨川の渓谷に沿って国道四一号を走っていた。 途中で美沙が車酔いをして体調が悪くなり、一度車からおりることにした。狭い道で車を停めておくスペースがなかったので、悠木は美沙をおい…

小杉健治さんの罪なき子

あらすじ水木弁護士は事務員の戸田裕子と出掛けた『ボストン美術の至宝展』が開催されている東京都美術館で無差別殺人の現場に遭遇する。 犯人はすぐに取り押さえられた。 犯人は片瀬陽平で、動機は死刑になりたいからということだった。 そして、陽平の父親…

朴念仁(ぼくねんじん)とは?

小説に出てくる難しい言葉小説を読んでいると知らない言葉によくぶつかります。 今回は有川浩さんの旅猫リポートに出てきた朴念仁(ぼくねんじん)です。本文 悟が着くまでに、できるだけ片付けを終わらせておこう。機微を窺うのは苦手だが、コツコツ仕事を進…

炯眼(けいがん)とは?

小説を読んでると面白いほど、知らない単語にぶちあたる。 六十歳手前のこの歳まで見たことも聞いたこともない単語。 いや、もしかしたら見ているのかもしれないがスルーしてきたのかもしれない。 もしスルーしてきたのならもったいないなと思うし、本当には…

箴言(しんげん)とは?

小説を読んでいると、次から次へと自分の知らない言葉が出てきます。 今回は有川浩さんの旅猫リポートに出てきた箴言(しんげん)です。 本文 「ごめんね、先生、吉峯くんの寂しい気持ちを分かってあげられなくて」 どうやら自分の理想の教師像とうまく折り合…

有川浩さんの旅猫リポートに出てくる表現、描写

旅猫リポートposted with ヨメレバ有川 浩 講談社 2017年02月15日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto ebookjapan 教室がざわめき、美人な担任の笑顔には動揺の大きな亀裂が入った。 午後の授業中、暑いなと思って校庭にふと目をやると、地面にゆら…

もう一度読み返したくなる小説 旅猫リポート 有川浩

書き出し 我輩は猫である。名前はまだ無い。 ーーと仰ったえらい猫がこの国にはいるそうだ。 その猫がどれほどえらかったのか知らないが、僕は名前があるという一点においてのみ、そのえらい猫に勝っている。 もっとも、その名前が気に入っているかどうかは…

三日月に「ありがと」

漫才ブームが巻きおこり、任天堂の携帯テレビゲーム、ゲームウォッチが発売された昭和五十年代後半、日本の車の生産台数が世界一になった。 『赤信号、みんなで渡ればこわくない』こんな台詞が生まれた時代だった。 将来に不安を感じることを知らない楽しい…

森沢明夫さんの水曜日の手紙

感想森沢明夫さんらしい作品で、胸が熱くなるシーンやほっこりするシーンがたくさんあってよかったのですが、幸せになるための法則が満載すぎて押し潰されそうに感じてしまいました。そう感じてしまう私は、心が荒んでいるのかもしれません。 特に、二章今井…

放擲(ほうてき)とは?

小説を読んでいて、知らない言葉に出くわすと、ついつい調べたくなります。 以前は、調べるのが面倒くさく、何となく意味がわかれば良いと思っていたのですが、最近は調べてしまいます。 今回は森沢明夫さんの水曜日の手紙に出てきた放擲(ほうてき)です。 「…

森沢明夫さんの水曜日の手紙に出てくる名言

水曜日の手紙posted with ヨメレバ森沢 明夫 KADOKAWA 2018年12月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto ebookjapan 「直美さぁ、あんまり自分のことを『最悪』って言わない方がいいと思う」 「え……」 「だって、わたし、直美のこと最悪だなんて思…

森沢明夫さんの水曜日の手紙の表現、描写

水曜日の手紙posted with ヨメレバ森沢 明夫 KADOKAWA 2018年12月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto ebookjapan 五月の緑風が、さらりと襟元を吹き抜けた。 無垢の木で作られた瀟洒(しょうしゃ)なカフェテラス席ーー。 豊かな香りのアールグレ…

天啓とは?

小杉健治小説に出てきた言葉「天啓」とは?小杉健治さんの二重裁判に出てきた天啓です。 その時、瀬能は古沢克彦の借金の三百万のことを考えていた。だから、事務員が古沢克彦の知り合いと告げた時、八方塞がりの道で助け船を出されたような気がした。いわば…

二重裁判 小杉健治

感想古い小説なので仕方ないですが、表現や描写が少し古く感じました。 しかし、小杉健治さんらしいサスペンスです。 あっと驚く展開に、この先、どうなるんだろうと推理しながら、後半はドンドン引き込まれていきます。 あらすじ秋場産業の創業者秋場茂一と…

小説を読んでる時に見つけた斟酌(しんしゃく)とは?

読書嫌いだった私が一年前からやたらと小説を読み出したものだから、知らない言葉にぶち当たりすぎる。 自分の無知さにあきれながら、ネットで言葉の意味を調べる。 活字が苦手で読むスピードが遅いのに、調べる度に中断し一段と遅くなる。 しかし、ゆっくり…

小説を読んでる時に見つけた含羞(がんしゅう)とは?

小説を読んでると、見たことない言葉にぶつかることがあります。昔は意味がわからなくても、そのまま読み進めていたのですが、最近は意味がわからないのが気持ち悪くて、調べるようになりました。 読書は中断してしまいますが、ちょっと寄り道して、調べると…

小説を読んでる時に見つけた奈辺(なへん)とは?

小説には普段使わない言葉が出てきます。その意味を調べながら読んでいると、時間はかかりますが、ストーリーの奥行きを感じることができたり、少し賢くなった気がします。 なので、私は読み進めたい気持ちをおさえて、ちょっと寄り道してしまいます。今読ん…