小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

オリジナル小説

三日月に「ありがと」

漫才ブームが巻きおこり、任天堂の携帯テレビゲーム、ゲームウォッチが発売された昭和五十年代後半、日本の車の生産台数が世界一になった。 『赤信号、みんなで渡ればこわくない』こんな台詞が生まれた時代だった。 将来に不安を感じることを知らない楽しい…

七夕の恋人とお正月の父娘 (ショートショート)

わたしは、ある男性に恋をしてしまった。細身で背が高くダンサーのような体。切れ長で涼しげな目、鼻筋がまっすぐ通った三角定規のような鼻、薄く引き締まった刃物のような唇。少女漫画から出てきた、まるで少女漫画から抜け出した王子様のような男性だ。七…

366番のバレンタインチョコ

俺は、アルバイトをしながらお笑い芸人を目指している。 二年前は教師を目指して猛勉強し大学に入学できたが、大学一年の冬に芸人になりたい夢が、どうしてもあきらめられず大学を中退してしまった。 両親は二人とも教師で兄も昨年大学を卒業して教師になっ…

結婚式の誓いと浮気の疑惑

誓いの言葉1、互いに嘘、いつわりなく誠実であること2、互いの両親、友人を大切に思うこと 3、互いを信じ合い、助け合い、愛し続けること4、互いに出来る限り今の体型をキープすること5、ケンカをしても、すぐに仲直りすること6、今日の日の感謝を一生…

③『婚カツ屋』という名のちょっと変わった結婚相談所

sujya.hatenadiary.jp 島崎康史 面談「そんな事に協力出来るわけないです。それって詐欺じゃないですか」 俺はテーブルを叩き、前に座る男を睨み付けた。声が震えてしまった。自分でもビックリするくらい、大きな声になった。それなのに、前に座る男は、平然…

①『婚カツ屋』という名のちょっと変わった結婚相談所

私の作ったオリジナル小説です榊原早苗 郵送で取り寄せた十社の結婚相談所の資料をフローリングの床に広げたまま、わたしは、腕組みをして、ため息をついた。疲れた目頭をおさえ凝り固まった肩をぐるりとまわした。せっかくとった有給をこのまま無駄に過ごし…

②婚カツ屋という名のちょっと変わった結婚相談所

sujya.hatenadiary.jp 榊原早苗 婚カツ屋に訪問してから二週間が経つが、その後何の連絡も無かった。期待したわたしがバカだったかなと諦めかけた頃にメールが届いた。件名は『至急』となっていた。少しだけ期待してメールを開いた。 『相手が見つかった。都…

⑤婚カツ屋という名のちょっと変わった結婚相談所

sujya.hatenadiary.jp榊原早苗 カーテンのすき間から入ってくる陽光で目を覚ました。陽射しはすでに朝の優しさではなかった。昨日の夜はめずらしく、一人で赤ワインを飲んだ。やけ酒かといえば、そうかもしれないし、そうでないかもしれない。 わたしは、昨…

④「婚カツ屋」という名のちょっと変わった結婚相談所

sujya.hatenadiary.jp島崎康史 暗くて狭いエレベーターに美女と二人きり。エレベーター内は、いい香りが充満していた。この後のことを考えると体が熱くなり心臓が暴れた。エレベーターの階数表示を見ながら生唾を飲んだ。 エレベーターの階数表示が①になり、…

⑧婚カツ屋という名のちょっと変わった結婚相談所

www.syosetsu.work 「これが最後のチャンスだからな」 屋敷さんは、そう言って電話を切った。いつも、自分の言いたいことだけ言うと、こっちの話を訊こうとせず、すぐに電話を切ってしまう。こっちも訊きたいことがあるのにと不満に思う。紹介したい男性が見…

結婚式の誓いと浮気の疑惑(ショートストーリー)

誓いの言葉1、互いに嘘、いつわりなく誠実であること2、互いの両親、友人を大切に思うこと 3、互いを信じ合い、助け合い、愛し続けること4、互いに出来る限り今の体型をキープすること5、ケンカをしても、すぐに仲直りすること6、今日の日の感謝を一生…

手相からの物語 ストーカー

高い位置から出て長い感情線を持つ男、安達信一郎の恋愛の話です。 信一郎の手相は感情線が長く頭脳線が短いのが特徴で感情が強い人です。感情線が高い位置にあるので感情のままに即行動するタイプです。 感情がポジティブに向かっている時は、仕事でも恋愛…

手相からの物語 スーパーサワダの登場人物と手相と特徴

スーパーサワダ 登場人物の手相と特徴北村清次 55歳 スーパーサワダの精肉担当チーフ 生命線の張りだしの大きさや、強さから見て体力があり、健康。生命力の強さがわかる。運命線が強くなっているので、少し頑固な面もある。奥さんを亡くして娘の佐和を一人…

生命線と頭脳線の起点部分が重なっている人の恋愛話

生命線と頭脳線の起点部分 生命線と頭脳線は、どちらも親指と人差し指の付け根の間を起点にして伸びています。その起点が同じ位置から重なっている場合と離れている場合があり、この重なり具合や離れ方により、その人の慎重さ、大胆さがわかります。 ここか…

長~い友が去る

「俺もそろそろ、ここから去ることにするわ」「えっ、先輩も去ってしまうんですか、みんな居なくなって寂しいです。もう少し頑張って下さいよ」「ここは居づらくなって、そろそろ限界なんだ。お前も無理してるんだろ。体が真っ白になってるぞ」「確かにきつ…

探偵とストーカー

ここは雑居ビルの4階にある探偵事務所。 若い女性が相談にやって来ていた。女性は20代前半、おとなしい印象だが、少しいらついている様子だ。「ストーカーの相談で警察に行ってみたけど、相手にされなかったので、ここの探偵事務所に来たということでしょう…

人工知能付き安眠枕

帰宅途中の電車内、中途半端な混み具合で、少し席を詰めてくれれば座れるのだが、前に座るカップルは、全く、その気は無さそうだ。明日のデートの予定で盛り上がっているようだ。 「明日はどこ行くの」 派手で大人びた化粧をしているが、まだ、それが板につ…

人間になれなかった妖怪

ここは妖怪の世界。僕はここで暮らす一つ目小僧という妖怪だ。頭が真ん丸で、髪の毛はない。そして大きな特徴は、目が額の真ん中に1つだけあることだ。 僕は学校で『人間の心得』を学んで、すごく感動した。もっと『人間の心得』を学び、卒業したら人間にな…

僕、失敗しないんで

「ニシ、もっと飲めよ、ほら~、ヒック~」 僕はグラスに残ったビールを飲み干して、新しいビールを注いでもらった。「有難うございます。キタさん、ちょっと飲みすぎですよ、大丈夫ですか」「大丈夫、大丈夫。すいませーん、ビール、もう一本」「まだ飲むん…