小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

小説の書き出しが難しい 「火花 又吉直樹」

 小説を書きたいと思ってもなかなか難しい。特に書き出しがうまく決まらないで悩んでしまう。
 人気のある小説は引き込まれていくような書き出しで憧れる。
 いつか自分もそんな引き込まれるような小説を書けるようになりたいと思い、私が気に入った小説の書き出しをここに残しています。 
 
今回は「火花」著者は、ご存じの又吉直樹さん。

 大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい日差しの名残を夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。沿道の脇にある小さな空間に、裏返しにされた黄色いビールケースがいくつか並べられ、その上にベニヤ板を数枚重ねただけの簡易な舞台の上で、俺達は花火大会の会場を目指して歩いて行く人達に向けて漫才を披露していた。

「火花 又吉直樹」