小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

小説の書き出し「仮面同窓会 雫井脩介」

「仮面同窓会 雫井脩介」の書き出しをここに残しています。

 
十年近く経った今でも思い出す。
西に傾いた日に照らされてアスファルトが黄色く光っている。
白いウェアに身を包んだテニス部員たちが連なって軽快に走り抜けていく。
その向こうにあるグラウンドでは野球部員たちのかけ声と金属バットの打球音が、空を抜くようにしてリズムよく上がっている。
洋輔ら四人が裸足で正座させられているのは、そんな放課後の運動部の様子が一望できる体育教官室の前だ。今、当時の光景を思い出してみると、部活をがんばっていた連中は明るい陽射しの中にいて、規律や努力といったその時代にプライオリティがあったものからは徹底して距離を置いていた自分たちは日陰に座らされている。実に象徴的だ。

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