小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

小杉健治小説を読もう 保身

書き出し
 三月二十日土曜日の夜。東京近郊のF県松浦市野島。
 松浦市の中心である松浦駅からから私鉄に乗り換え三つ目が野島駅。そこからバスで十五分。バス停から歩いて十分の住宅地である。駅から歩いたら四十分ぐらいだ。
 暗がりに身を置き、金谷次郎は目の前のマンションを見上げている。野島ダイアナマンションという。古い建物だ。二階の部屋のカーテンは閉まっている。
 隣のビルの塀を利用すれば、ベランダまで容易に上がれる。部屋の住人は、ひとり暮らしの五十代の女だ。

三月二十日土曜日の夜、殺人未遂で七年間服役していた金谷次郎は、住人が旅行に出たと思われるマンションの一室に空き巣に入った。しかし、住人が思ったより早く帰宅し鉢合わせし殺害して逃走する。
一方、三月二十日夜、退職する藤浦刑事の送別会に出席していた蓮見管理官は、愛人からの呼び出しを受けて宴席を抜け出した。雨の中、タクシーも拾えず、やむなく自分の車で愛人宅に向かった蓮見は、途中で轢き逃げ事件を起こしてしまう。
マンションの殺人事件の容疑者として逮捕された金谷は、逃走するときに、蓮見の轢き逃げ事件を目撃したという。金谷は蓮見が県警幹部の人間だと知っていて取引をもちかける。蓮見の轢き逃げのことは口にしない代わりに殺人事件を見逃せということだ。
県警は幹部を庇うため、金谷の殺人事件の捜査すらもねじ曲げることにする。それを知った殺人事件の担当刑事だった宮下は苦悩する。このまま保身のために、殺人犯を見逃すのか。県警組織に逆らうことが出来ない。そんな時、退職した藤浦と新聞記者羽村真琴が、真実を暴くために動きだす。

 テレビのサスペンスを見ているようで、読みやすく面白かったです。
 調べてみたら、水曜サスペンスで2015年にドラマ化されていました。
主演の宮下警部は小泉孝太郎さん
蓮見管理官が木下ほうかさん
新聞記者羽村真琴が片瀬那菜さん
そして、退職した藤浦刑事は本では男性でしたが
テレビドラマでは女性で泉ピン子さん。
 面白いドラマに仕上がっていたんだろうなと思います。

水曜ミステリー9 小泉孝太郎×泉ピン子共演「小杉健治サスペンス 保身」(テレビ東京、2015/7/1 21:00 OA)の番組情報ページ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)