小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

宿命 小杉健治

感想
小杉健治さんの作品は裁判の尋問シーンが臨場感があって好きなのですが、この宿命には裁判シーンはなかったのが残念。
最後の以外な展開は小杉健治さんらしくてよかったのですが、少し無理があるような気もしました。
展開が早すぎてついていけなかったです。
書き出し

 激しい雨が取り調べの窓ガラスに打ちつけていた。上から下へ、右上から左下へと滴が凄まじい勢いで流れて落ちる。
 沢木正夫は窓辺に立って、雨に煙る街に目をやっていた。日比谷から銀座方面のビル群が霞んでいる。激しい雨は沢木の臓附を抉(えぐ)るような記憶を呼び起こした。

疑心
五年前、検事沢木正夫の妻貴子が何者かに殺害された。その犯人は未だに捕まっていない。沢木には妻が殺害された理由が全くわからなかった。沢木の知らない貴子の過去に何か秘密があるかもしれないと調べることにした。
クラブのホステス砂堀美紀が北川英輝殺害の疑いで検察庁に送致されてきた。担当の検察官は沢木だ。美紀は自供もしており簡単な事件に思われたが、沢木は違和感を抱いて、すぐに起訴出来ないと思った。
検事と刑事
砂堀美紀の勾留期限が迫っていた。勾留延長したいが正当な理由はない。警察側は沢木が殺人罪による起訴を当然するものだと思っている。
沢木は凶器の包丁に疑問をもち西尾警部補に調べてもらうように依頼した。西尾警部補はうるさい検事だと腹立たしく思うが、調べていくうちにある疑問点が出てきた。
釈放
砂堀美紀の取り調べはふりだしになった。美紀は誰かを庇って自供している。西尾警部補は砂堀美紀の関係者を調べる。
検察官受理から十日間の勾留、さらに十日間の勾留延長の期限も迫った。砂堀美紀は嫌疑不十分で不起訴処分で釈放された。
釈放後、西尾警部補は美紀に尾行をつけた。そして美紀に動きがあった。
過去
少しずつ謎が解け、沢木の亡くなった妻貴子の過去と今回の砂堀美紀の事件が繋がってくる。
運命
最後にすべてが繋がっていきます。運命のいたずらでしょう。