小説に興味を持ってから人生が楽しくなった

読書が苦手だった私が、五十歳を過ぎてから、急に読書が好きになった。そのおかげで人生が豊かになった気がする。これからもっと読書が好きになれるように、人生が楽しく豊かになるように

森沢明夫さんの水曜日の手紙に出てくる名言



「直美さぁ、あんまり自分のことを『最悪』って言わない方がいいと思う」
「え……」
「だって、わたし、直美のこと最悪だなんて思ったことないし……、自分のこと最悪、最悪って言い続けてたら、いつか本当にそうなっちゃいそうな気がしない?」


 食事を終えると、里穂は制服に着替え、鞄を肩にかけて玄関へと向かった。
 私も、その後を付いていく。
 そして、いつもの朝と同じように、背中を丸めて靴を履いている娘に言葉をかけた。
「今日も、楽しくな」
 生前の早織が、毎朝、里穂にかけていた「今日も楽しくね」という台詞を、私がそのまま引き継いだのだ。